※このページでは睡眠障害・不眠症について一般的な情報をご紹介しています。実際の診断や治療は、診察でお話を伺ったうえで医師が判断いたします。気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

睡眠障害・不眠症とは

現代では、仕事や家事、ストレス、夜型生活、スマートフォンの使用などによって、睡眠の問題を抱える方が増えています。
中でも不眠症は身近な睡眠障害ですが、「そのうち治る」と我慢している方も少なくありません。
不眠症の自覚症状がある方でも約7割の方が「医師に相談したことはない」という結果も報告されています。

慢性的な不眠や睡眠不足は、日中の集中力低下や気分の不調だけでなく、生活習慣病や事故のリスクにもつながります。
寝つけない、夜中に何度も目が覚める、眠っても疲れが取れない状態が続く場合には、一度当院へご相談ください。

睡眠障害について

睡眠障害とは、睡眠に関連するさまざまな疾患の総称です。
不眠症のほかにも、眠っている間に呼吸が止まる疾患、日中に耐え難い眠気が生じる疾患、体内時計が生活時間と合わなくなる疾患などがあります。

主な睡眠障害には、次のようなものがあります。

不眠症

寝つけない、途中で目が覚める、早朝に目覚めるなどの症状が続き、日中の疲労や集中力低下などを伴う疾患です。
ストレス、生活習慣、精神・身体疾患、薬剤などが関係します。
詳しくは下段をご参照ください

睡眠関連呼吸障害

睡眠中に呼吸が弱くなったり止まったりする疾患で、代表的なのが睡眠時無呼吸症候群です。
いびき、日中の眠気、起床時の頭痛などがみられます。

中枢性過眠症

十分に眠っていても日中に強い眠気が起こる疾患で、ナルコレプシーや特発性過眠症などがあります。

概日リズム睡眠覚醒障害

体内時計と社会生活上の睡眠時間がずれ、夜に眠れず朝起きられないなどの問題が起こります。

睡眠随伴症

睡眠中に歩き回る、叫ぶ、悪夢を見る、夢に合わせて身体を動かすなど、睡眠中に異常な行動や体験が生じます。

睡眠関連運動障害

むずむず脚症候群など、就寝前の不快感や睡眠中の手足の動きによって眠りが妨げられる疾患です。

その他

うつ病、不安障害、認知症などに伴う睡眠障害や、慢性的な睡眠不足、アルコール・カフェイン・薬剤の影響などがあります。

不眠症について

不眠の現れ方は一人ひとり異なり、主に「入眠障害」「中途覚醒」「早朝覚醒」「熟眠障害」の4つに分けられます。
複数のタイプが同時にみられることもあります。

入眠障害

布団に入ってもなかなか寝つけず、眠るまでに時間がかかる状態です。
一般的には、眠ろうとしているのに30分以上寝つけないことが繰り返され、本人が苦痛を感じている場合に問題となります。
仕事や人間関係への不安、翌日の予定についての心配、生活リズムの乱れ、就寝前のスマートフォンやカフェインの摂取などが関係します。
「今夜も眠れないのではないか」と意識するほど緊張が高まり、さらに寝つけなくなる悪循環に陥ることもあります。

中途覚醒

眠りについた後、夜中に何度も目が覚めたり、一度目覚めるとなかなか寝直せなかったりする状態です。
年齢とともに眠りが浅くなることで起こりやすくなりますが、日中に不調がなければ必ずしも不眠症とは限りません。
ストレスやうつ病、不安障害、飲酒、頻尿、身体の痛み、更年期の症状、睡眠時無呼吸症候群などが原因となることがあります。
飲酒すると一時的に寝つきやすく感じても、睡眠の後半が浅くなり、中途覚醒が増えやすいため注意が必要です。

早朝覚醒

予定している起床時刻よりもかなり早く目が覚め、その後眠れなくなる状態です。
「あと2時間眠りたいのに、明け方に目が覚めてしまう」といった訴えがみられます。
加齢に伴う体内時計の変化によって起こることもありますが、うつ病でみられやすい睡眠症状の一つでもあります。
気分の落ち込み、意欲低下、食欲の変化などを伴う場合には、こころの状態についても確認する必要があります。

熟眠障害

睡眠時間はある程度確保できているにもかかわらず、「ぐっすり眠った感じがしない」「眠っても疲れが取れない」と感じる状態です。
睡眠休養感が得られないため、朝から疲労感や眠気が続きます。
眠りが浅い、夜間に短い覚醒を繰り返している、睡眠時無呼吸症候群などによって睡眠が分断されている可能性があります。
長く布団に入ることでかえって睡眠が浅くなっている場合や、うつ病、慢性的な痛み、薬剤などが影響している場合もあります。

睡眠障害・不眠症の治療

睡眠障害・不眠症の治療では、まず、どのような睡眠の問題があり、それが日中の生活にどの程度影響しているかを確認します。
就寝・起床時刻、睡眠時間、夜間の覚醒、昼寝、勤務形態、服用している薬、飲酒やカフェインの摂取状況なども診断の手がかりになります。

睡眠障害の種類や原因を見極めたうえで、睡眠衛生指導、薬物治療、原因となる疾患の治療などを組み合わせます。